手軽に決済できるため、電子マネーは急速に広まっています。それに伴い、多くの電子マネーが登場していますが、「多すぎてどれが自分に合っているか分からない」という人もいると思います。この記事では、主な電子マネーを比較するとともに、電子マネー別におすすめの人も紹介しましょう。
目次
楽天Edy

日本初の電子マネーが「楽天Edy」です。開始当初は別会社が運営していましたが、楽天グループが運営を引き継ぎ現在に至っています。
楽天Edyのデータ
| 運営元 | 楽天Edy株式会社 | 
|---|---|
| 支払い方式 | 前払い | 
| 発行枚数 | 1億枚(2016年) | 
| 利用可能店(台) | 50万か所(2017年) | 
| Apple Pay対応 | × | 
| チャージ方法 | 
 | 
| ネット上での利用 | ○ | 
| ポイント付与 | 200円→1P | 
楽天Edyのメリット
- 全国で使える
楽天Edyは、全国の多くの場所で利用可能です。「Suica」も全国の多くの場所で使えますが、沖縄のモノレールやバスをSuicaで乗ることはできません。沖縄の店舗でも、首都圏ほどSuicaの普及が進んでいないようです。一方の楽天Edyは、コンビニやスーパーなど、全国の多くの店舗で利用できます。
- ポイントを多く獲得できる
楽天といえばザクザクもらえるポイントが魅力的ですが、楽天Edyでもポイントがもらえます。
通常は楽天スーパーポイントが貯まりますが、ANAのマイレージカードに付帯する楽天Edyの場合は、200円ごとにANAマイルが1マイル貯まります。「おサイフケータイ」に至っては、貯まるポイントを選べるようになっているのも魅力です。さらに、「楽天カード」「楽天ポイントカード」「楽天チェック」があれば、楽天スーパーポイントの4重取りも可能です。
楽天Edyはこんな方におすすめ!
- 電子マネーデビューの方
- ポイントをとにかく貯めたい方
- 全国で使いたい方
Suica

次に紹介するのは、JR東日本の電子マネー「Suica」です。全国の主な鉄道事業者と相互利用が可能となったため、全国の交通機関で利用できるようになりました。
Suicaのデータ
| 運営元 | JR東日本 | 
|---|---|
| 支払い方式 | 前払い | 
| 発行枚数 | 6398万枚(2017年) | 
| 利用可能店(台) | 38万店(2017年) | 
| Apple Pay対応 | ○ | 
| チャージ方法 | 
 | 
| ネット上での利用 | ○(モバイルSuica) | 
| ポイント付与 | 一部あり | 
Suicaのメリット
- 全国の交通機関で利用可能
北は北海道から南は九州まで、全国の主な電車やバスなどの交通機関で利用可能となりました。見知らぬ土地で切符を買うのは緊張するものですが、Suicaがあれば緊張もありません。
- JREポイントの期待が高い
これまで、「駅ビル」「Suica利用」「ビューカード利用」で分かれていたポイントを、JREポイントに集約しました。交換や移行の手間もなく、Suica利用で同一ポイントの2重取り、3重取りも可能になります。
Suicaはこんな方におすすめ!
- JRの電車、駅ビルを頻繁に利用する
- 全国を電車やバスで旅行する方
- Apple Payを使いたい
PASMO

PASMOは、首都圏の私鉄事業者で導入している交通系ICカードです。Suicaと同様、全国の交通機関で利用できるようになりました。
PASMOのデータ
| 運営元 | 株式会社パスモ | 
|---|---|
| 支払い方式 | 前払い | 
| 発行枚数 | 3252万枚(2017年) | 
| 利用可能店(台) | 5万店(2017年) | 
| Apple Pay対応 | × | 
| チャージ方法 | 
 | 
| ネット上での利用 | × | 
| ポイント付与 | 一部あり | 
PASMOのメリット
- 東京メトロ乗車でポイントが貯まる
先日、東京メトロでは「メトポ」というポイントプログラムを開始しました。PASMO利用者は誰でも利用可能で、東京メトロの乗車でメトロポイントが貯まり、貯まったポイントをPASMOにチャージすることができます。乗車でポイントが貯まるのは、JRでは行っていません。
- 改札通過情報がメールで配信
登録したPASMOを使って改札を入場・出場すると、登録したメールアドレスに通過情報がメールで送られてきます。
PASMOはこんな方におすすめ!
- 東京メトロ乗車でポイントを貯めたい方
- お子さんの電車移動が不安な親御さん
WAON

WAONは、イオングループが運営する電子マネーです。イオンやミニストップなど、主にイオングループで利用可能となっています。
WAONのデータ
| 運営元 | イオンリテール | 
|---|---|
| 支払い方式 | 前払い | 
| 発行枚数 | 6450万枚(2017年) | 
| 利用可能店(台) | 29万店(2017年) | 
| Apple Pay対応 | × | 
| チャージ方法 | 
 | 
| ネット上での利用 | ○ | 
| ポイント付与 | 200円→1P | 
WAONのメリット
- 公共料金・収納代行の支払いに利用可能
全国のミニストップを使って、公共料金、固定資産税などの税金、収納代行の支払いなどに、WAONを使うことができます。支払いでWAONポイントは貯まりませんが、「イオンセレクトカード」を使ってWAONにクレジットチャージすれば、クレジットカードのポイントを貯めることが可能です。
- イオングループでお得
全国のイオンなどでWAONを使うと、WAONポイントが貯まります。WAONユーザー限定で割引を受けられる日もあります。55歳以上の方は「G.G.WAON」を発行でき、お得な日がさらに増えます。
- JMB WAONならばJALマイルが貯まる
通常のWAON利用で貯まるポイントはWAONポイントですが、「JMB WAON」を利用して貯まるのは、JALマイルです。直接マイルが貯まりますので、ポイント→マイルの面倒な移行手続きもありません。
- 余った外貨をWAONポイントに移行可能
成田空港などに設置されている外貨両替機の中には、余った外貨の小銭をWAONポイントに移行できるものがあります。余らせがちな外貨の小銭も、有効活用できます。
WAONはこんな方におすすめ!
- 税金や収納代行の支払いでコンビニ払いをする方
- イオンを頻繁に利用する方
- JALマイルを貯めている方
- 外貨の小銭を余らせがちな方
nanaco

セブン&アイホールディングスが運営する電子マネーが、nanacoです。全国のセブンイレブンやイトーヨーカドーを中心に、利用可能店舗を増やしています。
nanacoのデータ
| 運営元 | セブン&アイホールディングス | 
|---|---|
| 支払い方式 | 前払い | 
| 発行枚数 | 5609万枚(2017年) | 
| 利用可能店(台) | 26万店(2017年) | 
| Apple Pay対応 | × | 
| チャージ方法 | 
 | 
| ネット上での利用 | ○ | 
| ポイント付与 | 200円→1P | 
nanacoのメリット
- グループでの利用がお得
通常のポイント付与率は0.5%ですが、セブンイレブンやイトーヨーカドーなどのグループ会社でnanacoを利用すると、付与率がアップします。さらにポイントアップをしている商品も、店舗によってはあります。
- 公共料金・収納代行の支払いに利用可能
全国のセブンイレブンを使って、公共料金、固定資産税などの税金、収納代行の支払いなどに、nanacoを使うことができます。WAONと同じですが、ミニストップよりもセブンイレブンの方が店舗数は多く、クレジットチャージでポイントが貯まるクレジットカードも、nanacoの方が多いので有利です。
- QUICPayも使える
nanacoは、実はQUICPayも使えます。nanacoカードの裏面には「QUICPay(nanaco)」と記載されており、QUICPayの登録をすればnanacoカードを使いながらも、QUICPay扱いにすることができます。
nanacoはこんな方におすすめ!
- セブンイレブンやイトーヨーカドーを頻繁に利用する方
- 税金や収納代行の支払いでコンビニ払いをする方
- 1枚2役にしたい方
iD
NTTドコモが運営している電子マネーが、iDです。開発者がNTTドコモなだけに、「おサイフケータイ」との相性は抜群で、Apple Payにも対応しています。
iDのデータ
| 運営元 | NTTドコモ | 
|---|---|
| 支払い方式 | 後払い | 
| 発行枚数 | 2541万枚(2017年) | 
| 利用可能店(台) | 38万店(2017年) | 
| Apple Pay対応 | ○ | 
| チャージ方法 | 後払いのためなし | 
| ネット上での利用 | ○(dカードmini) | 
| ポイント付与 | 200円→1P | 
iDのメリット
- 残高不足の心配なし
iDは後払い方式です。前払い式の電子マネーでは残高不足が心配ですが、iDは後日請求が来ますので、残高不足の心配がありません。
- 高いセキュリティ
iDは電子マネーの中では高いセキュリティを誇ります。不正利用を防ぐロック機能も備わっています。
- ポイント二重取りも可能
NTTドコモの「dカードmini」からiDを使えば、クレジットカードのポイントに加えてiD利用のポイントもつくので、気軽にポイント二重取りができます。
iDはこんな方におすすめ!
- 残高不足が心配な方
- セキュリティが不安な方
- ドコモを利用している方
QUICPay
JCBが運営している電子マネーが、QUICPayです。iDと同様、後払い方式となります。
QUICPayのデータ
| 運営元 | JCB | 
|---|---|
| 支払い方式 | 後払い | 
| 発行枚数 | 587万枚(2017年) | 
| 利用可能店(台) | 29万店(2017年) | 
| Apple Pay対応 | ○ | 
| チャージ方法 | 後払いのためなし | 
| ネット上での利用 | × | 
| ポイント付与 | 0.5%~1% | 
QUICPayのメリット
- クレジットカード以外も登録可能
QUICPayは、クレジットカード以外にプリペイドカードやデビットカードも登録可能です。後払い式電子マネーは、クレジットカードを登録する必要があります。
iDは今でもそうですが、「QUICPay+」に対応したカードであれば、プリペイドカードやデビットカードも登録可能です。
- ポイント二重取りも可能
QUICPay(nanaco)ならば、セブンイレブンでポイントの二重取りが可能です。QUICPayの登録をすればnanacoカードを使いながらも、QUICPay扱いにすることができます。
QUICPayはこんな方におすすめ!
- クレジットカードを持っていない方
- ポイント二重取りをしたい方
- 前払いでは不安な方
総合力では楽天Edy、移動手段として使うならSuica
電子マネーデビューの方は、全国各地で利用可能で認知度も総合力も高い「楽天Edy」がおすすめです。
移動手段としても使うなら、「Suica」の認知度が高くていいでしょう。
それ以外の電子マネーについては、よく行くお店、前払いか後払いか、そしてチャージできるクレジットカードで選ぶといいでしょう。





 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		 
	        	        		
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