ペットのいるお宅では、ペットの病気やけがに備えたペット保険、ペットによる損害に備えたペット賠償責任特約を検討する方が多いですよね。
実はペット賠償責任特約よりもお得で適用範囲が広い保険があるんです。この記事では、そんな保険に格安で加入できるクレジットカードを紹介します。
目次
ペット保険の自動付帯・利用付帯カードはない
クレジットカードの中には、海外旅行保険が付帯しているものもあります。カードのステータスが上がるほど、補償金額や補償範囲が広がります。
付帯条件には、自動付帯と利用付帯とがあり、カードで旅行代金を支払って初めて保険が付帯するのが、利用付帯です。
海外旅行保険と同様に、ペット保険が付帯しているクレジットカードがあればベストですが、残念なことに、ペット保険が付帯したクレジットカードはありません。
提携保険会社を紹介するカードはある
ライフカードやアメリカン・エキスプレス、三井住友カードなど、クレジットカード会社のサイトを見ると、ペット保険の紹介をしているページがあります。ただしこれらは、クレジットカードに付帯するペット保険ではなく、提携している保険会社を紹介しているにすぎません。
例えば、アメリカン・エキスプレスでは、アニコム損保のペット保険「どうぶつ健保ふぁみりぃ」が紹介されています。支払割合によってプランが分かれており、以下のような補償内容です。
70%プラン | 50%プラン | |
---|---|---|
入院・通院日額 | 最高1万4,000円 (年間各20日まで) |
最高1万円 (年間各20日まで) |
手術 | 1回あたり最高14万円 (年2回まで) |
1回あたり最高10万円 (年2回まで) |
保険料はプラン、ペットの種類、品種、年齢によって異なります。例えば、7歳の猫が70%プランに加入する場合、月額保険料は3,860円です。
ペット保険をカード払いするメリット
ペット保険の保険料の支払方法は、口座振替とクレジットカード払いが主流です。クレジットカード払いにすると、以下のようなメリットがあるのでおすすめです。
手続きが簡単
保険料の支払いでクレジットカードを選択すれば、オンライン上で手続きが完了します。クレジットカードと提携しているペット保険ならば、インターネットだけでなく電話でも簡単に申し込めます。
一方の口座振替の場合、オンラインでの手続きに対応していないペット保険もあり、書類での手続きが面倒です。
クレジットカードのポイントが貯まる
ペット保険の保険料支払いも、もちろんポイントが貯まります。「どうぶつ健保ふぁみりぃ」に7歳の猫が加入する場合(70%プラン)、月額保険料は3,860円です。これをアメリカン・エキスプレス・カードで支払うと、毎月38円分のポイントがもらえます。年間456円分のポイントですので、バカにできません。
ペット賠償責任特約、加入すべきか
ペット自身を病気やケガから守るのがペット保険ならば、ペットの与えた損害を補償するのが「ペット賠償責任特約」です。
アニコム損保のペット賠償責任特約は1,000万円まで補償だが
アニコム損保のペット保険には、ペット賠償責任特約が付いています。他人や他の動物にかみついてケガをさせたり、他人のものを損壊させたりした場合、1,000万円を上限に補償するものです(自己負担額3,000円)。
ただし、ペット保険の主契約がないと特約を付けることはできません。また、ドッグラン参加中に犬同士が衝突してけがをした場合など、保険金が支払われないケースも多いです。
最も気がかりなのは、賠償額の高額化です。ランニング中に飛び出した犬を避けようとして転倒し、骨折した男性が起こした訴訟で、飼い主の女性に対して約1,280万円の賠償命令が出ました(2018年3月23日大阪地裁判決)。
ペット賠償責任特約だけでは、足りませんね。
個人賠償責任保険の方がお得
ペット保険に加入はしないがペット賠償責任特約はつけたい場合や、ペット賠償責任特約だけでは不安な場合、自動車保険や火災保険などの任意保険に付帯している個人賠償責任保険を利用するのがおすすめです。
個人賠償責任保険は、ペット賠償責任特約よりも範囲がずっと広く、ペットによるケガはもちろん、被保険者本人や家族の以下のようなトラブルも補償されます。
- 自転車で人とぶつかって大けがをさせた
- 風呂のお湯があふれてマンションの階下に水漏れした
- 子供がキャッチボールをしていて人の家の窓ガラスを割った
例えば、ソニー損保の自動車保険には「個人賠償特約」の名称でオプション追加ができます。被保険者はもちろん、家族やペットも対象となっており、相手に対して最高1億円の賠償がなされます。
アニコム損保のペット賠償責任特約には、示談交渉サービスがありませんが、自動車保険の個人賠償責任保険には示談交渉サービスがありますので、安心です。
以上のことから、任意保険の個人賠償責任保険に加入していれば、ペット保険のペット賠償責任特約に加入する必要はない、という結論になります。
格安の保険料で個人賠償責任保険に加入できるカードを紹介!
ペット保険にも任意保険にも加入していない場合は、クレジットカード会社が提供している個人賠償責任保険に加入するのがいいでしょう。
エポスカードの「エポラク傷害保険 自由設計コース」
まずは、エポスカードのエポラク傷害保険から、「自由設計コース」の紹介です。
自由設計なので、以下のような補償内容にすると、月額保険料はわずか140円となります。
引受保険会社 | 三井住友海上 |
---|---|
月額保険料 | 140円 |
個人賠償責任 | 1億円 |
傷害入院日額 | 500円 |
相手への賠償も1億円と手厚いです。また、被保険者の傷害による入院・通院も補償されるなど、補償範囲が幅広いです。
さらに、エポスゴールドカード、エポスプラチナカード会員は、「選べるポイントアップショップ」の登録が可能です。登録した上で、紹介したアニコム損保や三井住友海上など、16社の保険会社の支払いにエポスカードを利用すると、ポイント還元率が通常の3倍の1.5%にアップします。
三井住友カードの「ポケット保険 自由設計コース」
次に紹介するのは、三井住友VISAカード会員が加入できる「ポケット保険」です。こちらもエポスカードと同様に「自由設計コース」があります。
最安の設計にすると、月々わずか140円で個人賠償責任保険に加入できます。
引受保険会社 | 三井住友海上 |
---|---|
月額保険料 | 140円 |
個人賠償責任 | 1億円 |
傷害入院日額 | 500円 |
備えあれば憂いなし
ペット関連は何かと高額出費となりますので、保険に加入しておくのがいいでしょう。
健康保険がないペットの治療費は高額になります。ペット自身の病気やケガに対してはペット保険で備えましょう。
ペットは予期せぬ行動をとる可能性があり、相手に損害を与えかねません。それを補償するのにはペット保険のペット賠償責任特約、任意保険やクレジットカード会社の個人賠償責任保険に加入しておくと、万全です。
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