楽天KCとは?楽天カードやKCカードとの関係を解説

みなさんは楽天KCをご存知でしょうか?楽天KCは楽天KCカードというクレジットカードを発行していた会社です。楽天KCカードは2016年に受付が終了し、現在は発行することができません。そのため、楽天KCや楽天KCカードを認知していない人も多いかもしれませんね。

一方で、KCカードというカードは今も存在しているため、楽天KCとの違いがよくわからない、さらにいうと楽天KCと楽天カードとの違いがよく分からないという人いるかと思います。そこで、今回は楽天KCに関して、楽天カードやKCカードとどのような関係を持っているのか、解説していきます。

目次

楽天KCの概要

まずは、楽天KCがどのようなものなのか、その概要を確認していきましょう。

楽天KCは楽天のクレジットカード事業を行っていた会社

楽天KCは簡単にいうと、かつて存在した楽天のクレジットカード関連の事業を展開していた子会社です。楽天の中にもともとあった子会社ではなく、2005年に楽天が国内信販という九州の信販会社を買収し、楽天KCへと社名を変更したことによって生まれたカード会社です。

楽天は国内信販買収の前年である2004年に三井住友カード株式会社との提携によって楽天カードの発行を開始し、クレジットカード事業をはじめています。このクレジットカード事業を本格的に展開していくために、この国内信販が買収されたというわけです。

国内信販にはもともと、クレジットカード事業以外にも、いくつかの事業がありましたが、楽天が買収したのはクレジットカードに関する事業のみ。そのほかの事業はほかの会社に売却されることになりました。

楽天は国内信販を買収する前にすでに楽天カードのサービスを開始していましたが、楽天KCも国内信販時代から発行していたKCカードを楽天KCカードとしてサービスをはじめています。楽天KCが誕生したことによって、楽天カードと楽天KCカードという楽天の名前を持った2つのクレジットカードが存在することになりました。2つのカードの概要を簡単に説明すると以下のとおりです。

楽天KCカード 国内信販時代からあったKCカードが買収、社名変更により楽天KCカードとなった
楽天カード 楽天が楽天クレジットと楽天KCと提携して発行するカード(三井住友カード株式会社との提携から変更)

2つのカードの実質的な運営を行うのはどちらも楽天KCでした。

2011年に楽天カードとKCカードに分割

楽天カードと楽天KCカードという似たようなカードが存在している状況が続いていましたが、2011年に楽天KCの事業を「楽天カード部門」と「KCカード部門」に分割すると発表されます。

分割された部門は、楽天カード部門については関連会社の楽天クレジット株式会社(現楽天カード)に、KCカード部門については、Jトラストという会社に譲渡されることになりました。

この分割により、楽天KCは会社としては消滅し、新たにKCカード株式会社となりました。その後、KCカード株式会社は2015年にケーシー株式会社という会社を設立し、その会社がヤフー株式会社、ソフトバンク・ペイメント・サービス株式会社に分割譲渡されます。また、KCカード株式会社に関しては、Jトラスト株式会社に社名変更し、J TRUST Cardを発行するようになりました。

ケーシー株式会社は分割譲渡されたあとワイジェイカード株式会社に社名を変え、現在ではソフトバンクグループの金融事業を展開する部門としてYahoo!JAPANカードやソフトバンクカードの発行を行っています

なお、KCカードに関する事業はこのワイジェイカード株式会社が引き継いでいて、カードの発行自体は終了していますが、問い合わせなどの窓口を開設しています。

ここまでのまとめ

ここまで楽天KCについて解説してきましたが、少し複雑なのでこれまでの内容をまとめてみたいと思います。

楽天KCとは

旧国内信販が楽天に買収された後に社名変更したことによって生まれた会社。

KCカードの経緯

KCカード(国内信販時代)=楽天KCカード(楽天KC時代)=KCカード(Jトラスト時代)=KCカード(ワイジェイカード株式会社時代、2016年に発行終了)

楽天KCカードと楽天カードの違い

楽天KCカードは国内信販時代から続くKCカードの系譜、簡単にいう楽天の名前がついているだけで、楽天のインターネットサービスとの連携はない。楽天カードは楽天が提携先と協力して発行している楽天のカード。

KCカードとワイジェイカードの違い

 KCカード株式会社が2015年に分割譲渡されワイジェイカード株式会社へと社名変更をして発行しているカードであり、KCカードとの直接的なつながりはない。発行元の歴史を辿ると国内信販につながっている。

おすすめの楽天カード

ここまでは楽天KCについてその概要とほかのカードとの関係を紹介してきました。ここからは楽天つながりということで、おすすめの楽天カードについて紹介します。

楽天カード

発行元 楽天カード株式会社
年会費 永年無料
ポイント還元率 1%
国際ブランド master card、JCB、VISA

最初に紹介するのは楽天カードのスタンダードモデルである、楽天カードです。クレジットカードを作る際に気になる点の1つが年会費なのではないでしょうか?楽天カードの年会費は永年無料であり、またポイントの還元率も1%と決して低くはありません。

楽天市場での買い物の際にはポイントが3倍になるほか、楽天の各種サービスを通してポイントを貯めることもできますし、支払いに使うこともできるので、楽天ユーザーとしてはぜひ持っておきたい1枚です。

お金がかからないので、持っていて損をすることはありません。

楽天ANAマイレージクラブカード

 楽天ANAマイレージクラブカード

発行元 楽天カード株式会社
年会費 初年度無料翌年以降はカードを1回使えば無料。使わない場合は540円(税込)
ポイント還元率 1%(マイルの場合は0.5%)
国際ブランド master card、JCB、VISA

楽天ANAマイレージクラブカードはANAのマイルを貯めることができるカードです。もちろん、楽天の各種サービスでの利用も可能です。

カードの利用にあたっては楽天スーパーポイントコースとANAマイルコース という2つのコースを選択することになります。前者は先ほど紹介した楽天カードと同じサービスを受けることができます。一方の後者に関しては楽天スーパーポイントの代わりにマイルが付与されます。このときの還元率は200円につき1マイルなので0.5%となります。

旅行が好きで楽天のサービスを普段から使っているという人にとってはありがたいカードです。

楽天KCを経て今の楽天カードがある

今回は楽天KCに関してその概要や歴史について紹介してきました。国内信販、楽天KC、KCカード、ワイジェイカードと何度も会社としての形を変えてきたこともあり、その歴史は少し複雑です。

ポイントとしては、楽天KCは現在は存在していないクレジットカード会社であり、KCカード(旧楽天KCカード)は2016年に新規発行の受付を終了しているという点になります。

もし、KCカードに関する問い合わせなどを行いたいという場合はワイジェイカード株式会社へ、楽天カードを発行したいのであれば、楽天カード株式会社へ問い合わせを行うことになるので、混同しないように注意してください。


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